silhouette of man riding in bike

サビアンシンボル活用法・乙女座11度『母親の期待の鋳型にはまる少年』

★★★当ブログは、『サビアンシンボル』を私のフィルターを通して読み解き、すぐに実行できる具体的な行動のアドバイスとして書いたものです。サビアンシンボルについての正確な解読を希望される方は、ブログの中でご紹介している参考文献をお読み下さい。★★★


★Code no. 621★

乙女座11度『母親の期待の鋳型にはまる少年』

こんにちは、紗妃です。

日々をより良く生きるためのサポートとして、サビアンシンボルを私なりのイメージで解釈し、皆様にお伝えしていきます。

『聞こえてきた言葉』

「私の肉を切り分け、血を注ぎ、魂を込めて作り上げた息子」
「男はダメよ。若さと新しさにすぐ目が移る」
「女もダメね。すぐに裏をかく」
「娘も同じ。あっという間に女になって私の立場を脅かすから」
「息子よ、お前だけが、私の味方」

このシンボルは、「母親の影響」や「社会的な期待」による個人の成長と葛藤、そして「自己の本当の姿を発見する必要性」を示唆しています。

ここで、私が出会った4人の少年の話をしてみます。

ある少年Aの話
「彼は母親の前ではいつも背筋を伸ばし、丁寧に話していました。母親が教えた礼儀作法を一つも忘れることなく、完璧にこなそうとしていました。母親は、少年が『良い子』であることを望んでいます。少年は自分の感情を押し殺し、いつも母親の期待通りに振る舞うことで精一杯だったように見えました。」

ある少年Bの話
「母親は、息子が優秀なピアニストになることを願っていました。少年がピアノに向かう時、母親は必ず背後に立って息をひそめて見守っているそうです。そして、彼が一音でも間違えると手を出したり、罵倒を始めるそうです。そんな時少年は、自分が母親の影の中で足音を立てずに生きていくしかないような気持になるそうでした。」

ある少年Cの話
「その少年は、高校生になっても自分が好きな色や洋服を選ぶことを許されませんでした。母親は『男の子はこうあるべき』という固定観念を持っていて、少年の選ぶものにいつも介入してくるそうです。少年は次第に自分の好みを隠し、母親が喜ぶものだけを選ぶようになりました。やがて友達と一緒にいる時も、母親の言葉が心の中で響くようになり、いつの間にか自分の本当の気持ちが、全く分からないようになってしまいました。」

ある少年Dの話
「少年は『学校一の模範生』であることを求められていました。親たちの集まりでは、母親が誇らしげに少年の成績や行動を語り、少年はその話を聞きながら、自分がその完璧な子供であり続けることの重圧を感じていました。でも、親族の中で母親だけが高卒でバカにされているのを知っていた少年は、母親を守るような気持で期待に応え続けようとしていました。」

この4人の少年の心は、状況は違えど母親が作り上げた硬い『鋳型』の中で、自由を求めてうごめいていました。

占いの仕事をしていると『誰も悪者が居ないのに皆が苦しい思いをしている』そんなパターンに出会う時が多々ありますが、今回の母親の期待の鋳型にはまる少年』というンボルも、そのような例を示している気がします。

最愛の母親に抵抗する少年も、最愛の息子(だからこそ?)鋳型にはめ込もうとする母親も、もちろん悪人ではありません。

母親自身にも、その背景に理由も原因もあります。
その例として以下の理由が上げられます。

愛情と保護の表現として
母親はしばしば、子どもが幸せで安全な人生を送るために最善を尽くしたいと考えます。自分の経験や知識に基づいて「これが正しい」「これが最善だ」と信じる道を子どもに示そうとすることがあります。少年を「鋳型」にはめようとするのは、実際には「愛情」や「保護」の一環であることが多いです。母親は自分の価値観や信念を子どもに伝えることで、彼らの人生をより良いものにしようとするのです。

母親自身の期待や夢の投影
母親は自分が叶えられなかった夢や期待を、子どもに託すことがあります。たとえば、自分が夢見たキャリアや成功、社会的地位を子どもが実現することを望む場合、無意識のうちにその「鋳型」に子どもを当てはめようとすることがあります。これは母親の中で「自分ができなかったことを子どもが成し遂げること」が、ある種の救済や自己実現になると信じているからです。

社会的・文化的なプレッシャー
社会や文化の中で「母親とはこうあるべき」「子どもはこう育つべき」といった暗黙の期待や規範が存在します。母親自身もまた、そのプレッシャーを受けており、子どもがその期待に応えられるようにと考えることがあります。母親は「良い母親」として周囲に認められたい、または自分の家庭や家族が「理想的」と見なされたいという思いから、少年を「鋳型」にはめようとすることがあります。

不安や恐れからくる制御欲求
母親は、子どもの将来に対して深い不安を抱くことがあります。少年が自分の価値観や信念に従って育つことが、もっとも安全で確実な道だと信じている場合、母親はその道から外れないようにしようとします。これは、未知の世界や不確実な未来に対する恐れからくる「制御欲求」でもあります。母親が鋳型にはめる行動を通じて、少年の成長をコントロールし、リスクを最小限に抑えようとしているのです。

過去の傷やトラウマの影響
母親自身が過去に何らかのトラウマや苦しみを経験している場合、その経験を子どもに繰り返させないために強く保護的になることがあります。たとえば、自分が失敗や困難を経験した分野で子どもに成功してほしい、同じ痛みを感じさせたくないという意識が、子どもを「理想的な型」に当てはめる行動につながることがあります。

自己価値の証明としての子育て
一部の母親にとって、子どもの成功や行動は自分自身の価値を証明する手段となることがあります。「自分は良い母親である」「自分は子育てに成功している」と社会や周囲の人々に認められるため、子どもを「鋳型」にはめて理想的な成果を求めようとするのです。これにより、母親は自分の価値や存在意義を感じ取ろうとする場合もあります。

…以上、あげた例はほんの一部です。

このような問題に関しては、複雑な要素を孕んだ原因がありますが、どの例においても、母親が自身の子供に対して愛情を持っていなかったわけでは無いのです。

そして、サビアンシンボルではあえて登場人物を「母親」と「息子」に限定していますが、このような問題は「母親」と「娘」においてもよくあります。

イメージしてみて下さい。

「あなたは、自分の母親の期待や夢に応えるために努力してきたと感じることがありますか?」

「母親の愛情や保護が、時にあなたの自由や自己表現を制限していると感じたことはありませんか?」

「誰かの期待に応えようとして、自分らしさを失ったことはありませんか?」

「恋愛においても、相手に好かれるために自分の本音を隠したことは?」

また、

「社会や文化のプレッシャーの中で、母親がどのようにしてあなたを守ろうとしていたのかを考えたことがありますか?」

もう少し、サビアンシンボルの意味を深く掘り下げます。

「母親の鋳型」とは何を意味するのでしょう?

サビアンシンボルでは「母親」と書いてありますが、母親だけでなく、「社会」や「国の文化」が私たちに求める「あるべき姿」として、鋳型にはめ込もうとしている、と感じた事はないでしょうか?

多くの女性が、母親のみならず、社会からの期待に応えようとする中で、自分自身を見失ってしまう経験があるのではないでしょうか?

「外部の期待に従って生きること」

「自分の内なる声に従って生きること」

このシンボルは、そのような事に対して、どう思うのか?を問いている気がします。

松村潔先生の著書には、

『自分の目に入る範囲のものをすべて意識的な管理のもとに置こうとします。自己の意思の完璧さを求めるので、意志力はきわめて強くなりますが、しかしそれは家族や仲間に対する抑圧となることも多々あります』

このように、書かれています。

全ては、気付きに、そして自己発見と成長に繋がっているのだと思います。

★今日、チェックしたい『7つの開運行動』

1,思ったことの書き出し、瞑想などを通じて自分の本音を探ってみましょう

2,周囲の期待から自分を解放することについて考えてみましょう

3,対人関係(恋愛)において、自分を誠実に表現する方法を考えてみましょう

4,自身を大切にする事の大事さを再認識してみましょう

5, 誰もが自分と同じように出来るわけでは無い事を理解しましょう

6, 変えられるのは自分だけ、と知りましょう

7, 同居の相手との喧嘩は、先に折れる方が利口である、と知りましょう

「今日のコトバ」
人の言動が気になった時
自分らしさを取り戻す一歩を踏み出しませんか?向き合うべきは、自分の傷口
… 今日もこのブログを訪れてくださり、ありがとうございます。
皆様にとって、実り多き一日でありますよう、心より祈っています。
(紗妃)

参考文献:

愛蔵版 サビアン占星術 (エルブックス・シリーズ)


心理占星術のためのサビアンシンボル

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